一関・平泉

沿岸復興後押し 国道284号 狭小、踏切難所解消 室根バイパス開通【一関】

室根バイパス開通式でテープカットとくす玉開披を行い、念願の道路開通を喜ぶ出席者

 県が復興支援道路として一関市室根町で整備を進めてきた国道284号「室根バイパス」が21日、開通した。内陸と沿岸を結ぶ道路として、沿岸被災地の復旧・復興の後押しや産業振興、地域間交流の活性化などの役割を担う。現地で開通式が行われ、テープカットやくす玉開披で住民が念願のバイパス開通を喜んだ。【社会面に関連】

 式典には県、一関、平泉両市町、宮城県気仙沼市をはじめ、地元自治会、施工者、関係機関・団体から約60人が出席。県南広域振興局の細川倫史局長は、バイパス整備によってもたらされる効果に触れながら「今年は室根神社特別大祭、来年は三陸防災復興プロジェクトやラグビーワールドカップが県内で開催される。本国道はこれらのアクセス道路としての役割を担うと大いに期待している」とあいさつした。

 勝部修一関市長は「旧室根村時代からの悲願だったバイパス開通の日をようやく迎えることができた。一関・室根にとって新たな歴史の始まりの日でもある。沿岸と内陸の交流が大きく飛躍することを願い、これまで以上に地域づくりに励んでいこう」と祝辞を寄せた。

 同振興局による事業経過報告に続き、室根東小学校児童会長の小野寺凜さん(6年)がバイパス開通への思いをつづった作文を発表。代表者6人によるテープカットとくす玉開披、パレードなどを行い、出席者全員で地域念願の開通を祝った。

 室根バイパスは、宮城県気仙沼市側の同町折壁字梅木を起点に、市街地の南側を迂回(うかい)して同町矢越字大畑を結ぶ総延長約4・9キロの新ルート。三陸沿岸地域の早期復興の後押しや広域物流ネットワークの強化、安全・安心な通行の確保が期待される。

 2009年度に事業着手し、13年度に本線部の工事に入った。幅員は車道6・5メートル、歩道2・5メートル(一部歩道なし)。「浜横沢橋」「天王前こ線橋」「大洞橋」「矢越大橋」の橋梁(きょうりょう)4カ所がある。総事業費約75億円。バイパスの開通により室根町内の現道の課題となってきた幅員狭小区間や踏切、JR大船渡線ガード下の桁下制限などの難所が解消され、所要時間で約4分の短縮が見込まれる。

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