秋葉神社火防祭 はやし響かせ山車運行【北上】
北上市諏訪町にある秋葉神社の火防祭が、21日に始まった。地元行政区の豪華な山車が近隣に繰り出し、まちの防火を祈願した。
秋葉神社は諏訪神社の末社で、祭りは黒沢尻山車連絡協議会(小野寺武俊会長)が主催。今年は黒沢尻3、7、12区が山車を運行し、それぞれ地元を中心に練り歩いた。
このうち黒沢尻12区の山車は「風流勧進帳」と題し、山伏姿の武蔵坊弁慶の人形が目を引く。小中学生を含む住民ら約90人が、太鼓ばやしの音に合わせてゆっくりと運行。沿道で待ち構えていた人たちを楽しませた。芸者に扮(ふん)した女子生徒の手古舞と、男子生徒のまとい振りによる門付けも行われ、周囲はにぎやかな雰囲気に包まれた。
昨年北海道から引っ越してきたという柄谷朋哉君(北上中1年)は、初めてまとい振りに参加。「地域の伝統に触れられて良い思い出になる」と話していた。
山車は最終日の22日も運行する。黒沢尻歌舞伎さくら道中のおいらん行列も加わる。