北上・西和賀

北上展勝地おいらん行列 あでやか時代絵巻

桜並木を優雅に練り歩く黒沢尻歌舞伎さくら道中のおいらん行列

 北上展勝地さくらまつりを華やかなおいらん行列で彩る黒沢尻歌舞伎さくら道中が22日、まつり会場の北上市立公園展勝地で行われた。満開の桜並木の下、国内外の多くの来場者があでやかな時代絵巻を楽しんだ。【10面に写真グラフ】

 宿場町だった旧黒沢尻の情緒を残そうと、町歌舞伎の継承に取り組む黒沢尻歌舞伎保存会(髙橋イ子会長)がまつりに合わせて主催。舞台外で付き人まで再現したおいらん行列は全国でも珍しいという。

 16年目の今年はおいらん役の3人をはじめ、約30人が参加。色鮮やかな打ち掛けに高げた姿のおいらんは、所作にのっとった独特のすり足で優雅に歩みを進めた。週末と花の盛りも重なって、周囲は人だかりができ、カメラに収める人の姿も見られた

 同日は曇りとなったが気温は高く、おいらんは“悪戦苦闘”。通算5回目のおいらんを務めた同保存会員の会社員高橋青利さん(24)=同市下江釣子=は「これほど汗をかくのは初めてだが、毎年人も増えているようでうれしい。見て印象に残ってくれれば」と話していた。

 盛岡市から訪れた40代の会社員男性は「おいらん行列を見たのは初めて。青空は見えなかったが、長い桜並木も毎年楽しんでいる」と満喫した様子だった。

 行列はこのほか、江釣子地区内の和賀川グリーンパークや諏訪町商店街、江釣子ショッピングセンターパルでも練り歩いた。

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