鉛筆走らせ楽しい一日 萬鉄五郎祭写生会【花巻】
花巻市東和町出身で近代前衛絵画の先駆者・萬鉄五郎にちなむ写生会は22日、同町の萬鉄五郎記念美術館周辺で開催された。地域の児童や子供連れらが思い思いに絵筆を走らせ、楽しい春の一日を過ごした。
萬を顕彰する「萬鉄五郎祭」関連イベントで、同祭実行委が主催。38回目の同日は男女52人が参加し、同館前広場や付近の高台に陣取り作業した。
同日は初夏を思わせる日差しが降り注ぎ、同館周辺の桜もほぼ満開。陽気に誘われ淡いピンク色が画面いっぱいに広がる作品も多く、写生の傍ら、桜をバックにスマートフォンで記念撮影する若い男女の姿もあった。
父親らと参加した同市石鳥谷町の藤原涼詩君(6)は「絵が好きなので楽しかった。桜を描いたよ」とにっこり。ピンクの花と茶色の樹木、緑の山地などを一生懸命描き込み、色鉛筆で着色して仕上げていた。
同日制作された絵画は、5月2日から13日まで、市立東和図書館で展示される予定。萬鉄五郎祭は来月3日、同館前広場で開催される。