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なめとこライン崩落 一部区間通行止めへ 銀河100キロマラソン中止【岩手】

 県が冬季閉鎖解除へ除雪を進めている花巻市と西和賀町を結ぶ主要地方道花巻大曲線「銀河なめとこライン」の同町内の路上で、崩落が確認された。閉鎖自体は予定通り5月7日に解除するものの、一部区間が通行止めとなる見通し。県南広域振興局北上土木センターは、早期に通行が可能になるよう対応を急いでいる。

 同センターによると、崩落個所は同町沢内字川舟地内で、同ラインと主要地方道盛岡横手線の分岐から6キロ弱の地点。20センチ大の落石が散乱し、樹木も路上に倒れ覆いかぶさっているという。解除に向けた県の調査で判明した。

 現場ではまだ雪が解け切っておらず、崩落の影響は把握できない状態。同センターは関係市町村への説明や現地調査の準備を進めており、本木正直所長は「現地を調査し、可能な限り早く開通できるよう努力する」としている。

◇  ◆

 崩落を受け、北上市と西和賀町を出発点に6月10日に開かれる予定だった第14回いわて銀河100キロチャレンジマラソンの実行委員会は24日、今年の開催中止を発表した。実行委は必要経費を除いた支払済みの参加費のうち、返金できる部分の対応などを急いでいる。

 崩落の連絡を受け、実行委は県や警察など関係機関と協議。代替コース設定も視野に開催を検討したが警備体制の大幅な変更、安全確保などを総合的に判断し断念した。

 同大会は3部門で開催。100キロ、100キロ駅伝の部は北上市、50キロの部は西和賀町をスタート地点としてきた。今年は20日にエントリーを締め切り、県内外から約2300人が参加。約900人のボランティアが携わる予定だった。

 返金については、災害による中止のため規約に基づきエントリー料は返金しない。宿泊代金は返金し、大会記念品は発送する見通し。

 実行委は「断腸の思いだが、安全が確認できず、参加者に各種キャンセル料が発生する時期も含めて判断した。今年の中止を踏まえ、次回はセカンドルートの設定も考えたい」と理解を求めている。

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