一関・平泉

2年目足取り力強く 狐禅寺・小岩さん「タカラホワイト」 東下りに向け調整【一関】

源義経公東下り行列に向け、日々練習に励むタカラホワイトと小岩さん

 平泉町で5月3日に行われる春の藤原まつりのメインイベント「源義経公東下り行列」に向け、一関市狐禅寺の造園業小岩明美さん(76)は、義経役の俳優を乗せる愛馬「タカラホワイト」(雄5歳)の特訓に日々励んでいる。2年連続で大役を務める同馬はこの1年で落ち着きが増し、足取りも力強くなるなどたくましく成長。小岩さんと共に万全の状態で本番に臨む。

 小岩さんの家は日露戦争の頃から複数の馬を飼育してきた。60年ほど前の東下りの際に、出演者から「馬を貸してほしい」と頼まれたことをきっかけに馬を提供するようになった。同馬はかつて北海道のばんえい競馬で活躍した。

 自分の馬がいなければ祭りにならないという気持ちで、今年は3月上旬にトレーニングを開始。毎日朝か夕方の1時間、近所の河川敷で馬の調子を見ながら200~300キロほどに調整したタイヤを引かせて1周約1キロを何周もしたり、重りを付けたままの状態で急斜面を駆け上がらせたりして足腰を中心に強化。小岩さんは「当初は息が上がることもあったが、今では全くなくなった」と順調な調教ぶりを語る。

 「毎年義経を乗せる役目を任せてもらえることに誇りに感じる。見物客には、練習を重ねてきたタカラホワイトの鍛え上げられた体も見てもらいたい」と話している。

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