夏油高原の春満喫 きょうまで新緑まつり【北上】
夏油高原新緑まつり(実行委主催)は5日、北上市和賀町岩崎新田の夏油高原スキー場で始まった。来場者は残雪と新緑のコントラストを満喫し、クラフト店やうまいもの市など多彩なイベントでにぎわいを見せた。県内外からスキーヤーやスノーボーダーも多数繰り出し、新緑の中で滑りを楽しんだ。6日まで。
新緑は、麓付近は見られるが頂上付近ではこれから。昨年までは5月第2週の土日に催していたが、スキー場が今季最後の営業となる大型連休に合わせて時期を1週前倒しした。
来場者はゴンドラで頂上まで上り、展望台からの眺望を堪能。家族4人で訪れた岩手町の久保文恵さん(36)は「フキノトウも出ていて、山並みもくっきりと見ることができた。子供たちもゴンドラで楽しめました」と笑顔で話した。
会場では県内外のクラフト店が20軒ほど並び、アクセサリーや木工などを販売。うまいもの市では夏油高原温泉郷「おかみのそば屋」をはじめ、岩崎だんご汁、きたかみ牛、アスパラガスなど地元産がずらりと並び、来場者は舌鼓を打っていた。ステージショーではタヒチアンダンス、岩崎鬼剣舞が披露され、来場者を魅了。餅まきや大抽選会もあり、人気を集めていた。
ゲレンデでは、スキーヤーとスノーボーダーが今季最後の滑りを満喫。東京都中央区の萩原久男さん(44)は「夏油は雪が豊富ということで来た。温泉にも漬かり、スキーでも景色を楽しめて気持ちよかった」と充実した表情を見せた。
同スキー場支配人の村松麻人実行委員長は「お客さんの入りは上々で、スキー客にもまつりを楽しんでもらえたのでは」と話していた。