にぎわい、趣向凝らし 「ど市」始まる【一関】
商店街に活気を呼び込もうと、2018年度最初のいちのせき賑(にぎ)わい「ど市」(実行委主催)は5日、一関市の錦町水天宮通りで開かれた。マンネリ打破を目指して事業検討会で内容見直しについて協議して以降、初めて開かれたど市で、神輿(みこし)の上からの餅まきなど多彩なイベントが繰り広げられ、買い物客でにぎわいを見せた。
同日は、時折雨がぱらつくあいにくの天候となったが、開始前から多くの人が会場に押し寄せた。開会式では、実行委の小野寺眞利会長が「いよいよど市が始まる。今年は大いに変化しようということで、事業検討会で内容を協議してきており、ど市を楽しんでほしい」とあいさつ。小野寺会長らによるテープカットの後、数々のイベントが繰り広げられた。
ど市の新たな方向性を検討する中、18年度は各回にテーマを設けることとし、初回は「子供と餅」がテーマとなった。一関地方に古くから伝わる餅文化を狙いに、開会式直後には錦町青年会の先導で餅つきが行われた。つきたての餅は「祝い餅」として格安で販売され、買い求める人たちで長蛇の列ができた。
メインイベントとして行われたのが神輿の上からの餅まき。手作り神輿の上に青年会のメンバーが乗って餅や菓子をまくと、訪れた人たちが次々と手を伸ばしていた。おもちゃや季節の花苗のプレゼントも人気だった。
ど市は1997年秋にスタート。名称には商売人の「ど根性」や土曜日の意味などが込められており、売り手と買い手が触れ合いを深めるイベントとして定着したが、ここ数年は来場者、出店が伸び悩んでいたため、実行委は事業検討会を設置して内容の見直しを図った。22年目の今年は、5月から10月まで計6回の開催を計画しており、次回は6月2日に開催される。