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大谷、2戦連続複数安打

マリナーズ戦の五回、適時二塁打を放つエンゼルスの大谷=4日、シアトル(AFP=時事)

 【シアトル時事】米大リーグは4日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平(花巻東高出)はマリナーズ戦に5番指名打者で出場し、4打数2安打1打点、1四球だった。2試合連続6度目の複数安打。チームは5-0で勝って4連勝。

 パドレスの牧田はドジャース戦の七回から2回を無安打無失点。チームは4投手の継投で無安打に封じられ、0-4で敗れた。マーリンズの田沢はレッズ戦の八回を2安打無失点に抑えたが、チームは1-4で敗れた。

 エンゼルスのプホルス内野手は史上32人目の通算3000安打を達成した。

イチローも認めた対応力
▲試合前に談笑するエンゼルスの大谷(右)とマリナーズのイチロー=4日、シアトル(時事)

 エンゼルスの大谷は、珍しく打席で力んだという。試合前にイチローと話す機会があり、「野球教室に来た小学生が張り切って憧れの選手にいいところを見せようとする、そういう気持ちだった」。加えて敵地の観客からはブーイング。力が入るのも無理はなかった。

 二回の第1打席はカウント1-1から2球続けて豪快な空振りで三振。「アメリカに来て一番力んでスイングした」と反省交じりに振り返った。

 しかし、ここからが冷静だった。四回の打席でも2球続けて空振りした後、3球目を中前へ快打。五回にはカウント2-2から外角低めの変化球をうまく捉え、左越えの適時二塁打を放った。

 2ストライクから見せたしぶとさを、イチローは「あの対応能力でしょう。全然合っていないように見えて、結局最後の甘いところを仕留めている」と評価した。終わってみれば「憧れの選手」にしっかりアピールした一日となった。

イチロー、笑い誘う

 マリナーズのイチローは試合前に大谷があいさつへ駆け寄ると、急に逃げだして周囲の笑いを誘った。一緒にいたゴードンのサングラスに大谷の姿が映ったそうで、「チームメートが振り返っては駄目だよと(言ってくれた)」。追い掛けてきた大谷を笑顔と握手で迎えた後は、楽しそうに数分間話し込んだ。

 この試合で2安打を放った大谷について感想を問われると、イチローは「やはり何かある。野球をやっている人間だったら感じる」。若きスターの輝きを感じ取っていた。

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