花巻

東北ワイン全国へPR 花巻信金など 醸造所パンフレット作製

東北地方の信金が連携して作製したワイン醸造所のPRパンフレットを手にする漆沢理事長

 花巻信用金庫(漆沢俊明理事長)は、県内と山形、福島両県の5信金などと連携し、3県のワイン醸造所(ワイナリー)のPRパンフレット「東北しんきんワイナリー紀行」を作製した。花巻市大迫町の2カ所を含むワイナリー9カ所を掲載。東北地方の「日本ワイン」を全国にアピールする。

 日本ワインは国産ブドウだけを原料に国内で製造されたワインで、10月30日から表示基準が適用される。85%以上の地元産ブドウを使用し地元の醸造所で生産することで産地名も表示できる。表示開始を機に、花巻を含む6信金が信金中央金庫東北支店の呼び掛けに応じる形で作製した。

 パンフレットはA4判、41ページで、掲載しているのは各信金が推薦した日本ワイン製造の本県4カ所と山形3カ所、福島2カ所のワイナリー。花巻信金は同市大迫町のエーデルワインと高橋葡萄(ぶどう)園の2カ所を取り上げた。残る本県の2カ所は盛岡信金が推薦した岩手くずまきワインと紫波フルーツパーク。

 各ワイナリーとも歴史やこだわりなどのほか、主な商品を紹介。エーデルワインは赤ワインの「ハヤチネゼーレ メルロー樽熟成2013赤」など8商品、高橋葡萄園は白ワインの「リースリング・リオン」など6商品の味や特徴を分かりやすく説明している。ワインに合う地域のお薦め料理や食品も載せている。

 花巻信金は関東などでのビジネスマッチングの機会や物産展でPRに活用していく。全国の信金にパンフレットを送付しており、顧客を対象に実施している団体旅行の企画に役立ててもらうことも期待される。

 国税庁によると、2016年度の本県の日本ワイン生産量は全国で5位。

 漆沢理事長は「販路拡大もさることながら、花巻に多くの方に来てもらって自慢の素晴らしいワインを味わっていただきたい。『地産訪消』を進めることで地域の活性化にもつながる」と話している。

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