花巻

浮田神楽、県文化財に 市の民俗芸能で9件目 継承へ決意新た【花巻】

県無形民俗文化財の指定書を手にする浮田神楽の佐々木会長(右)。左は佐藤教育長

 花巻市東和町に伝わる「早池峰岳流浮田神楽」に14日、県指定無形民俗文化財の指定書が交付された。指定書を受けた同神楽保存会の佐々木孝男会長(71)=同市東和町上浮田=は県指定の重要性を再認識するとともに継承への決意を新たにした。

 同市石鳥谷町の市石鳥谷総合支所で行われた交付式で、佐藤勝教育長が佐々木会長に県無形民俗文化財の指定書を伝達し、「師匠の早池峰岳神楽から授与された奥付書が現存し、地域で100年余りの伝承に努めてこられた。後継者の育成に努めながら、楽しみにしている多くの皆さんに浮田神楽を披露していただきたい」と伝統の継承に期待を寄せた。

 浮田神楽は同市東和町の浮田集落で受け継がれ、1916(大正5)年2月の成立とされる。岳神楽の最後の弟子神楽で、岳神楽直伝の「奥付書」(大正5年銘)が現存している。65年に市指定無形民俗文化財。83年に保存会が発足し、現在は20代から80代までの会員13人が、幸神社をはじめ市内各地の例大祭など年間30回以上の神楽上演を行う。民俗芸能の維持保存のため子供たちへの神楽教室開催など精力的に活動している。現在も岳神楽から舞の指導を受けており相互協力体制を保っている。

 佐々木会長は「感謝の気持ちでいっぱい。後継者育成という課題を解決しながら、後継者の会員に舞に磨きを掛けてもらい、これからもできる限り舞を披露していきたい。師匠の岳神楽とも良いお付き合いをしていきたい」と気を引き締めた。

 県の文化財指定は391件。うち花巻市の民俗芸能は浮田神楽が9件目。2001年5月に幸田神楽、胡四王神楽、円万寺神楽が「花巻の山伏神楽」として、北笹間大乗神楽が「和賀の大乗神楽」として指定されて以来17年ぶりとなった。

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