一関・平泉

感謝の気持ちで恩返し 千厩出身鈴木さん 小学校に優勝旗など寄贈【一関】

地域に感謝の思いを込めて千厩小に優勝旗などを贈った鈴木さん(左)

 一関市千厩町出身の鈴木俊さん(66)=盛岡市=は14日、親子でお世話になった地域に感謝の思いを伝えようと、4月に開校した地元の千厩小学校(皆上聖一校長、児童480人)に運動会で使用する優勝旗などの学校備品(総額200万円相当)を贈った。

 鈴木さんは元高校教師。盛岡市立、盛岡二の校長などを務め、退職した現在は千葉県の秀明大教育研究所教授として教員養成に携わっている。2015年に亡くなった父の啓喜さんも元教員で、千厩町教育委員長などを歴任し、地域の学校教育の発展に大きく貢献した。

 全校児童の前で贈呈式が行われ、鈴木さんは「父と共にお世話になった千厩への恩返しとなれば」と、皆上校長に目録、代表児童3人に優勝旗、準優勝杯、応援賞のトロフィーを手渡した。初めての運動会は26日。皆上校長は「優勝旗の寄贈は運動会練習中の児童の励みになる」と感謝。児童会長の菅原叶成君(6年)は「運動会で赤組、白組も優勝旗や準優勝杯が取れるよう精いっぱい頑張りたい」とお礼を述べた。

 千厩小の現校舎は鈴木さんの初任校である千厩高校の跡地を活用して建設されたことから、鈴木さんは「かつて教えた場所が木の香りがする新しい学校に生まれ変わり、新鮮な気持ちになった。みんな仲良く勉強やスポーツに取り組み、楽しい学校生活を送ってほしい」と児童にエールを送っていた。

 寄贈品の一部として、アップライトピアノも事前に贈呈された。

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