花巻

入場者数 過去最多 大迫・神楽の昨年度定期公演 記念事業で相乗効果【花巻】

今年度5月公演で演目を披露する岳神楽=13日、大迫交流活性化センター

 花巻市大迫町に伝わる神楽の定期公演「神楽の日」は、2017年度の入場者数が1676人と過去最多を更新した。昨年度は「宿場町おおはさま400年」にも重なり、記念事業に合わせて開催するなど地域一体となった魅力発信が要因とみられる。

 08年8月にスタートした神楽の日は8、12、1月を除き、毎月第2日曜日に大迫交流活性化センターで年間9回公演。早池峰神楽として国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録される大償、岳の両神楽と、市指定無形民俗文化財の八木巻神楽が月替わりで出演する。

 主催する大迫神楽の日実行委員会によると、近年は年間入場者数が1500人前後で推移する中、昨年度は現在の公演数となった10年度以降で最多を更新。1公演当たりの平均入場者数は186・2人だった。月別では4月(大償)、6月(八木巻)、9月(岳)に200人を突破。このうち6月は、大迫に現在の街並みが形成されて400年の記念行事「日本ワインフェスティバル花巻大迫」に合わせて催され、213人が詰め掛けた。

 昨年度はスタートから10年目の節目でもあり、9月には外川目地区の合石神楽を加えた町内4団体が共演する記念公演も実施。好評を受け、今年も9月15日午後1時から8時まで、大迫カントリープラザを会場に同様の特別公演を企画する。通常公演は、今年度中に累計入場者数が1万5000人に到達しそうだ。

 神楽の日は午前11時開演で、午後3時ごろまで。入場券は前売り800円、当日1000円、小学生以下無料。11年度から入場券の売り上げ1枚につき50円を「いわての学び希望基金」に寄付している。

 実行委の山影義一会長は「ワインフェスに合わせた公演、10年目の記念公演でのPRが、来場者増加につながったと思う。出演団体、演目が異なり、毎回足を運んでくれる人もいる」とファンの定着、拡大を実感する。

 問い合わせは市大迫総合支所内の実行委=0198(48)2111=へ。

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