大谷2失点で4勝目 ダルビッシュ、日米150勝
【シンシナティ時事】米大リーグは20日、各地で行われ、カブスのダルビッシュはレッズ戦に先発し、6回2安打1失点の好投で移籍後初勝利を挙げて日米通算150勝に到達した。日本ハム時代に2005年からの7シーズンで通算93勝している。カブスは6-1で快勝した。
エンゼルスの大谷翔平(花巻東高出)はレイズ戦に先発し、メジャー移籍後最長の7回3分の2を投げ、6安打2失点、9奪三振1四球の好投で4勝目(1敗)を挙げた。エンゼルスは5-2で逃げ切り、連敗を5で止めた。
今季最長の5連敗と苦しんでいたエンゼルスを救う好投だった。大谷はメジャー移籍後最多となる110球を投げ、最長の7回3分の2を2失点にまとめた。試合後の会見では、開口一番「連敗中だったので勝ててよかった」。
ボールが先行する形が多く、「調子は良くなかった」という。それでも、最速99マイル(約159キロ)の直球の力と、低めへのフォークをうまく使い、前日までの3試合で20得点を挙げたレイズ打線を抑えた。
三回に先頭の9番フィールドに先制ソロを許したが、そこから打者12人を連続で打ち取って流れを引き寄せる。味方が逆転に成功した直後の五回は先頭をフォークで三振、続く打者は直球で三ゴロ。一発を浴びたフィールドも直球で押し込んで右飛に打ち取った。11球でこの回を終えると、その裏に打線が呼応するように1点を加えた。
降板したのは八回途中、2点リードの状況だった。「きょうは良い流れの中でマウンドを降りることができた。勝つ確率の高い降り方だったと思う」。総立ちになって拍手を送る本拠地のファンに、珍しく帽子を取って控えめに応えた。
○…エンゼルスの大谷は、オールスター戦の前日に行われる本塁打競争への参加について米メディアから質問を受け「その機会があればもちろん光栄なことだと思うし、出てみたいなという気持ちもあるが、まだまだ実力的には足りないと思う」と語った。
大谷は18日のフリー打撃で、エンゼルスタジアムの右翼側にある大型ビジョンを直撃する打球を放つなど、飛距離でも注目を集めている。
今季のオールスターはワシントンで開催され、本塁打競争は7月16日に行われる。