一関・平泉

風光明媚味わい一服 猊鼻渓で茶席舟【一関】

抹茶と菓子が提供された新緑の茶席舟

 一関市東山町の名勝・猊鼻(げいび)渓で20日、恒例の「新緑の茶席舟」が運航された。雨による増水の影響で8合目までの折り返し運航となったが、乗船客は抹茶と茶菓子を味わいながら新緑に包まれた渓谷の眺めを楽しんだ。

 同日は舟下りの通常運航スケジュールのうち、午前10時と正午、午後2時の3回を茶席舟とし、緋毛氈(ひもうせん)を敷いた舟の上で抹茶と茶菓子を提供。乗船客は、フジの花にちなんだ薄紫色の菓子を味わいながら、青空と新緑のコントラストや、増水の影響で滝が現れた古桃渓と呼ばれる渓谷など風光明媚(めいび)な眺めに引き付けられていた。

 埼玉県川越市から訪れた女性(25)は「猊鼻渓は初めてだが、偶然茶席舟に乗れて良かった」と喜びを語り、着物姿で乗船した宮城県栗原市の佐藤和子さん(72)は「着物の虫干しと思って着てきた。茶席舟はとても風情がある」と堪能した様子だった。

 茶席舟は、1997年に猊鼻渓で茶会が開かれて以来、毎年春と秋に運航されている。

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