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図柄入りナンバープレート デザイン決定 10月に交付開始【岩手】

 国土交通省は22日、全国41地域で導入される図柄入り自動車用ナンバープレートのデザインを発表した。県内では、世界遺産平泉の黄金文化を象徴するように黄金で彩られ、泉や平和を表す図柄となった「平泉」と、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフとした「岩手」、「不来方の風」をテーマにした「盛岡」の全3種類のナンバーで導入されることになり、10月ごろに交付開始となる見込みだ。

【4面に関連】

 図柄入りナンバープレートは、2019年のラグビーワールドカップ、20年の東京五輪・パラリンピックをPRする全国版に加え、地方版でも導入。導入を決めた41地域がデザインを提案し、国交省がナンバーの見やすさなどを踏まえて決定した。それぞれの地域を象徴する観光名所や特産品が描かれている。

 一関、奥州、金ケ崎、平泉4市町をエリアとする平泉ナンバーに関しては、図柄入り平泉ナンバー導入実行委員会が17年に公募し、一関市藤沢町の住職渋谷真之さんの作品が最優秀に選ばれた。実行委では最優秀作品を基にしたデザインを申請したところ、Nシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)や自動料金収受システム(ETC)などの機械で読み取りにくいなどとして、国交省から視認性確保のために色味を若干淡く調整したデザインが示され、実行委でおおむね了承していた。

 デザイン決定を受け、同実行委の佐藤晄僖会長(一関商工会議所会頭)は「インパクトのあるデザインで、明るい色のナンバーが街中にあふれるのはいいことだ。ユニークな色彩で地域性のPRにもつながってほしい」と期待した。

 宮古、大船渡、花巻、北上、西和賀など24市町村で構成する岩手ナンバーと、盛岡、八幡平、滝沢、紫波、矢巾の5市町がエリアの盛岡ナンバーは、県がデザイン案を公募。一般公募の作品の中から選定された各5作品について最も多い投票数の作品を国への提案デザインとする県民投票を実施した。岩手ナンバーの図柄は、盛岡市のグラフィックデザイナー高橋香理さんの作品で、銀河鉄道の夜をイメージ。

 盛岡ナンバーは大槌町の自営業蛇口禎治さんが岩手山を背景にさんさ踊りの太鼓、石割桜の花吹雪などを描き「みちのくの小京都 盛岡」を表現した。

 プレートはフルカラーとモノトーンの2種類。自動車の所有者は交付手数料に加え、1000円以上の寄付金を支払うとカラーを選択できる。寄付金は各地域の交通改善や観光振興などの取り組みを支援するために活用される。

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