花巻

「不断の努力惜しまず精進」 南部杜氏鑑評会 小野寺さん(両磐支部)ら表彰【花巻】

吟醸酒の部で首席に輝き入賞杜氏を代表して答辞を述べる小野寺さん(右)

 南部杜氏協会(直町昊悦会長)の第99回南部杜氏自醸清酒鑑評会表彰式は25日、花巻市石鳥谷町の石鳥谷生涯学習会館で行われた。吟醸酒の部で最高賞の首席に輝いた「浦霞」(宮城県塩釜市、佐浦)の社員杜氏小野寺邦夫さん(62)=両磐支部所属=ら県知事賞を含む優等賞受賞の杜氏と蔵元を表彰。醸造技術向上への研鑽(けんさん)、努力をたたえた。

 今回は27都道府県の蔵元148場から吟醸酒と純米吟醸酒、純米酒の3部門に会員の南部杜氏が手掛けた計743点が出品された。4月上旬に行われた審査で、吟醸酒82点、純米吟醸酒61点、純米酒43点が優等賞に選ばれた。

 表彰式には杜氏をはじめ関係団体や自治体の代表、来賓ら約150人が出席。審査長を務めた県工業技術センターの木村卓也理事長が審査報告で例年以上に高いレベルだったと講評した。

 県知事賞(吟醸酒15点、純米吟醸酒5点、純米酒3点)、優等賞に選ばれた杜氏と蔵元代表に賞状や賞杯をそれぞれ贈呈。直町会長は式辞で審査に触れながら「受賞者にお祝いを申し上げる。酒造業界の現状は厳しいが、鑑評会を通じて醸造技術の向上、業界の発展の一助となればと考えている」と述べた。

 小野寺さんは一関市室根町出身で塩釜市在住。2015年の鑑評会で純米吟醸酒の部首席に選ばれているが、吟醸酒では初めて。酒米の出来が芳しくない上、新たに洗米機を導入したこともあって特に難しく、蒸した後に冷ますさらし作業には細心の注意を払ったという。

 答辞で「大変身に余る光栄。会社、まじめにこつこつ酒を造り続けた社員と大迫支部の季節蔵人の協力の下でできたもの。一同でこの栄誉を分かち合いたい」と率直に喜びを表し、「市場で存在感を持ち続けるには、明確な個性を持った高品質な酒に磨き上げ、さらに挑戦していかなければいけない。今回の栄誉を励みに、業界の発展に不断の努力を惜しまず精進する」と酒造りへの一層の努力を誓った。

 佐浦の佐浦弘一社長も謝辞で「首席受賞は社にとって大きな誇り。これを励みとし、南部杜氏流酒造りの技と心の継承、日本酒文化発展のため力を尽くすことを誓う」と語った。

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