一関・平泉

早乙女姿で手際よく 骨寺村荘園 岩手大生ら田植え体験【一関】

早乙女姿で手植えに励む岩手大の学生

 一関市厳美町の本寺地区地域づくり推進協議会(佐々木勝志会長)が主催する「骨寺村荘園 お田植え体験交流会」は27日、本寺地内の「骨寺村荘園内小区画水田」で行われた。岩手大の学生や同荘園米オーナー、地元住民ら約200人が手植えを通じて、中世から残る農村風景を、次の世代へ継承していくことを誓った。

 国の史跡指定と重要文化的景観の選定を受けている骨寺村荘園の歴史的経緯を知ってもらうことなどを目的に毎年開催。安全祈願を行った後、遠西遺跡周辺と不動窟前の水田合わせて約26アールにひとめぼれの苗を植えた。

 このうち、遠西遺跡周辺では岩手大の女子学生7人が「早乙女」姿で参加。慣れない動作に初めは苦戦していたが、徐々にこつをつかみ、手際よく苗を植えていた。

 佐藤瑞穂さん(同大3年)は「最初はなかなか前に進まなかったけど、地元の人に教えられながら最後まで植えることができた」と笑顔。宮城県塩釜市から家族4人で訪れた同荘園米オーナーの中村邦綱さん(75)は「景観もすごくきれいで、この風景がずっと残っていってほしいと思った。秋には家族で稲刈りに来たい」と話していた。

 佐々木会長は「今年は去年の倍近い大学生が参加してくれ、若い人たちも骨寺の歴史に興味を持っていることを感じた。皆さんが丹精込めて植えた苗なので、秋には豊かに実ってほしい」と願っていた。

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