レンゲツツジ見頃 阿原山高原で山開き【奥州】
奥州市江刺と一関市大東町境にある阿原山高原(696・5メートル)の山開き行事は27日、同高原展望舎付近で行われた。レンゲツツジが咲き誇り、パノラマの景色を望む好天の下、郷土芸能公演などで夏山シーズン到来を祝った。
阿原山(782メートル)山頂を背景に来賓ら約50人が出席して安全祈願の神事を進め、実行委員長の三品健悦市観光物産協会副会長が「江刺の自然観光資源として自慢できる場所。何度も足を運んで絶景を楽しんでもらいたい」とあいさつした。
来賓祝辞後、代表9人がテープカット。地元の阿原太鼓7人が勇壮な和太鼓演奏を披露し、伊手小学校6年生9人が金津流獅子躍(おどり)、25歳年祝連紫月琉の22人が江刺甚句やオリジナル曲の演舞で躍動した。福引き餅まきも行われた。
少し風があったものの陽気に誘われて訪れた観光客も多く、売店の団子やおにぎりも完売した。家族ら3人で久しぶりに訪れたという奥州市水沢の村上俊春さん(70)は「ツツジが見たくて来てみた。天気がいいので眺めも良く、イベントも面白い」と満足げに話した。
同高原は、種山高原や室根山、早池峰連峰や岩手山も望める大パノラマが自慢。付近に群生するオレンジ色のレンゲツツジは今が八分咲きとちょうど見頃で、あと1週間ほどは楽しめそう。