奥州・金ケ崎

米国高校生が琴体験 国際DP 水沢一高生と交流【奥州】

琴の演奏体験で交流を楽しむレインテック高生と水沢一高生

 日本語を学ぶ米国イリノイ州シカゴ市の高校生が5月30日、奥州市水沢の水沢第一高校(伊藤勝校長、生徒378人)を訪れた。日米国際交流ドリームプロジェクト(DP)21の一環で、琴の演奏体験や調理実習を楽しみながら同校生徒と交流した。

 訪問したのは、レインテック高1~3年生男女10人とエドウィーナ・トンプソン副校長ら引率者2人。7泊8日の日程で同26日に来日し、京都見学などを経て奥州市内のホテルに宿泊後、同DPの緑色のポロシャツ姿で水沢一高を訪れた。

 同校1、2年生の短期留学経験者ら9人と日本語と英語を交えて自己紹介などで交流後、邦楽部員5人の指導補助を受けながら琴の演奏を体験。基本練習から「さくらさくら」にも挑み、最後は全員で一斉に演奏した。

 女子生徒の2年マイタム・ウォーさん(15)は「とても美しい音が出て楽しい」と笑顔。邦楽部長の千葉優輝さん(2年)は「教えるのは難しいけど、短時間でうまく弾けるようになり驚いた」と交流を楽しんでいた。

 日本語教師の中川美穂さんは「生徒が楽しみにしていたプログラム。同年代を相手に日ごろの学習成果を試せる貴重な機会」と話した。

 調理実習でちらしずしを作って会食後、東京に向かった。

 同DPは、小沢一郎衆院議員(岩手3区選出)がシカゴのラングストンヒューズ小学校を訪問した際に日本語を熱心に学ぶ児童に感銘を受け、2001年に児童を招待したのが最初。日本語教師の異動で14年からレインテック高に変わったが、今秋には同小児童の来日も予定される。

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