奥州・金ケ崎

見えない宇宙描く 天文学専用最速スパコン 本格運用を開始【奥州】

新しくなった天文学専用のスーパーコンピュータ「アテルイⅡ」について説明する小久保プロジェクト長

 国立天文台は、奥州市水沢星ガ丘町の国立天文台水沢キャンパスに設置、運用している天文学専用のスーパーコンピュータを新しくし、1日に本格運用を開始した。愛称は「アテルイⅡ」で、従来機と比べて理論演算性能が3倍。望遠鏡では見えない宇宙を計算によって描くシミュレーションがより現実的となり、新しい宇宙の姿を描き出すことが期待されている。

 2013年に導入した「アテルイⅠ」を更新。国立天文台シミュレーションプロジェクトによると、理論演算性能はアップグレードした「アテルイⅠ」の3倍で、性能順位は17年秋の時点で比べると、国内で10位、世界では64位。天文学専用としては世界最速の性能。理論演算性能の向上により、コンピュータの中により現実的(多次元、高解像度など)な宇宙を再現して実験できるようになる。

 同日は、同キャンパスで記者会見が開かれた。小久保英一郎同プロジェクト長は「性能の向上でより現実に近づくことで、これまで分からなかったことが分かる。やってみなければ分からないが、超新星の爆発や銀河系宇宙の起源などをより現実的に見られることを強く期待している」と話している。

 「アテルイⅡ」の運用期間は24年5月31日までの6年間。審査を経て全国の研究者が無料で利用可能。ユーザ数は既に約150人となっている。

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