北上・西和賀

過酷な演舞 思い込め 大乗神楽大会 「天王」など特別演目も【北上】

特別な演目「天王」を披露する和賀大乗神楽保存会員

 第24回大乗神楽大会は10日、北上市和賀町岩崎の市立鬼の館で開かれた。お寺のご本尊開帳など特別な機会の「大乗会」でのみ舞う演目も披露され、多くの神楽ファンや市民を魅了した。

 同館と市大乗神楽保存会連絡協議会が主催し、岩手日日新聞社など後援。同市と花巻市の一部にのみ伝承され、修験の要素を残す特異な神楽である大乗神楽を広く紹介し、継承機運を高めようと毎年開いている。今年は北上市大乗神楽調査委員会が5年掛かりで調査・研究成果をまとめたことを踏まえ、大乗会に迫る大会に位置付けた。

 市内5団体が出演し、10演目を演舞。特別な演目として和賀大乗神楽保存会(鈴木俊逸代表)が2人舞の「天王」、村崎野大乗神楽保存会(中野耕代表)が「橋引」を演じた。

 和賀大乗神楽は2人舞の掛け合いによる勇壮な舞を見せ、村崎野大乗神楽も見せ場として女舞などを披露。ともに40分ほどの長い演舞をこなした。

 鈴木代表は「セリフも長く舞い手にとっても過酷な演目だったが、思いのこもった舞ができた。『天王』らしさが伝わったのでは」と納得の表情。自ら女舞を演じた中野代表も「独特の緊張感がある中、物語の情景が伝わるようにと踊った。衣装も重く大変だったが、まずまずの出来だった」と充実感に浸った。

 会場には「大乗会」ならではの十二支の切り絵や昇り龍、下り龍といった飾り付けが施され、約150人の来場者は独特の雰囲気で神楽を鑑賞。長清水山伏、二子築舘、宿大乗の各神楽保存会員も精いっぱいの演舞を見せた。

 市大乗神楽保存会連絡協議会長でもある鈴木代表は「調査員の方々が長い時間をかけて聞き取りや舞の収録、資料収集し、成果をまとめられたのは感慨深い。本当にありがたく、感謝の気持ちを込めた」と各団体の思いを代弁した。

momottoメモ

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