子育て奮闘中 北上合庁にツバメの巣
北上市芳町の北上地区合同庁舎にツバメがすみ着き、子育てに励んでいる。親鳥がひなに餌を与える姿が見られるようになり、来庁者は仲睦まじい光景に目を細めている。
巣は正面玄関入り口の高さ4メートルほどの位置にあり、大きさは幅約20センチ、高さ15センチほど。同庁舎管理人の小田拓美さん(62)によると、昨年使った巣を再利用し4月下旬に田んぼの泥で補修を開始。5月下旬に巣の下の地面にふんが落ちていたことからふ化に気付いた。
今月8日以降、巣から顔を出すひなを目にするようになり、現在は体長10センチほどに育ったひなが4匹いるようで、親鳥が餌を運んでくると「ピー、ピー」と鳴いて餌をねだる姿が頻繁に見られる。
巣のほぼ真下を人間がしばしば通るものの、親鳥は気にする様子もなくせっせと餌を運ぶ。
小田さんは「巣で羽を広げたりする様子が見られてきたので、まもなく飛び立つのではないか」と巣立ちを見守る。