ちびっ子勢いよく 郷土出身力士と交流 水沢公園【奥州】
大相撲伊勢ノ海部屋は17日まで初の奥州合宿を行っており、奥州市水沢の水沢公園相撲場で稽古に汗を流している。稽古の一般公開のほか、16日には子供向けの相撲教室が行われ、水沢出身の漣(さざなみ)さん(三段目)らがちびっ子力士たちの挑戦を受けた。
伊勢ノ海部屋には盛岡市出身の錦木関(前頭)や漣さん、一関市出身の鬨王(ときおう)さん(序二段)らが在籍する。市相撲協会(千葉栄会長)を中心とした実行委員会が、13日からの奥州合宿をバックアップ。力士は午前中に稽古を行い、午後には市内の高齢者施設への訪問を行っている。
16日は、各地から相撲ファンらが大勢訪れ、ぶつかり稽古などに励む力士の姿に見入った。稽古後の相撲教室では、子供たちが土俵に上がって取組に挑戦した。
「はっけよい」の掛け声とともに勢いよく体当たりしたり、突っ張りを繰り出したりと熱戦を展開。保護者らは「頑張れ」と盛んな声援を送り、体の大きな力士とわが子との“名勝負”を見守った。
漣さんとの勝負に勝った岩渕翔聖君(前沢小学校4年)は「体の重さと強さを感じた。今はご飯をいっぱい食べて体をつくり、将来は立派な力士になるのが夢」と目を輝かせていた。
ファンの大歓声を受けた漣さんは「地元での合宿は、知り合いに見られて照れくささやプレッシャーがあるけれど、それを力に変えたい」と気を引き締めていた。
合宿最終日の17日も午前中に公開稽古、その後に相撲教室を行う予定。