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盛岡で「震災と復興」写真展 災害への備え訴える 洋野町・礒﨑さん

アイーナで「東日本大震災と復興」写真展を開いている磯﨑さん

 盛岡市盛岡駅西通のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で、「東日本大震災と復興」写真展が開かれている。洋野町種市の礒﨑孝男さん(77)が震災直後や復興が進む被災地を撮影した写真20点を展示し、来場者に災害への備えの大切さを訴えている。7月8日まで。

 礒﨑さんは、震災発生から5日後に青森県八戸市から釜石市まで沿岸部を車で縦断し、被災地を写真に収めた。「何百年に1度の大きな津波。近くの海で漁船が流され、破壊された漁港や防波堤を見て写真に残さなければと思った」という。

 震災から7年余りが経過し、近年は洋野町の防潮堤や野田村の都市公園など復興が進む様子を撮影。「震災後は地域の産業、水産加工場がなくなり、民家も街中から高台へ移転した。にぎわいを取り戻すのにはもう少し時間がかかりそうだ」と被災地の移り変わりを見詰め続ける。

 アイーナでの写真展は3回目。地元はもとより八戸市や北上市などでも開催し、「時がたつと風化していく。忘れないように子供たちや孫たちに自然災害の恐ろしさ、自分の命は自分で守ることの大切さを伝えていきたい」と話している。

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