一関・平泉

ハナショウブ鮮やか 毛越寺あやめまつり開幕【平泉】

見頃を迎えた毛越寺あやめ園のハナショウブ

 平泉町の毛越寺(藤里明久貫主)で20日、あやめまつりが開幕し、紫や白、黄など色とりどりに咲いた鮮やかなハナショウブの花が訪れる観光客らの目を楽しませている。7月10日まで。

 本堂で一山の僧侶や御詠歌衆による花供養法要が営まれ、21日間にわたるまつりが開幕。小雨が降る中、和傘を差した僧侶が列をつくり経を唱えながら、本堂前からあやめ園を通り開山堂、常行堂までを練り歩いた。

 園内はわせ種を中心に見頃を迎え、訪れた観光客らが雨にぬれて一層鮮やかさを増した花を盛んにカメラで撮影。奥州市水沢から訪れた50代の女性は「初めて見たが、さまざまな種類の花と浄土庭園の組み合わせが素晴らしい。雨にもマッチしていて美しい」と満足そうに眺めていた。

 まつり期間中は、週末を中心に邦楽演奏会(24日)、子供写生大会(7月1日)、国指定重要無形民俗文化財「延年の舞」公演(同)などの催しも予定。来月8日には本堂落慶30年を記念して「お薬師さまのご縁日」を同寺門前広場で開催するほか、本堂内特別拝観も行われる。

 同寺のあやめ園は広さが約30アールあり、1953年に町民の発案でハナショウブを植えたのが始まり。翌年には明治神宮から100種、100株を譲り受けてその後も種類を増やし、今では毎年300種、3万株が花を咲かせている。

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