一関・平泉

川崎ブランド確立へ 「めだか米」「ホタル米」 門崎ファームが商標登録【一関】

商標登録した「めだか米」と「ホタル米」入りの巾着袋を持つ藤江組合長(中央)と登録証を手にする関係者

 一関市川崎町の農事組合法人門崎ファーム(藤江修代表理事組合長)は、「めだか米」と「ホタル米」を商標登録した。メダカやホタルの生息に配慮した環境保全型農業をアピールしながら市場競争力を高め、ブランド確立を図っていく。

 同町門崎地区では県レッドデータブックでBランク(絶滅の危機が増大している種)に区分されているミナミメダカ、Dランク(存続基盤が脆弱(ぜいじゃく)な種に準ずる種)に区分されているゲンジボタルが確認され、同組合で生息環境に配慮した米作りに取り組んでいる。

 「めだか米」は、メダカがすむ田んぼで環境に負荷をかけないように育てた特別栽培米。慣行的な栽培と比べて節減対象農薬の使用回数を半数以下に、化学肥料の窒素成分量を50%以下に抑えている。「ホタル米」は慣行栽培。

 同組合ではメダカやホタルが育つ田んぼを安心・安全の証しとして消費者にアピールし、生産者間で安定した品質の確保に努め、付加価値の高いコメとしてブランド化を推進。この一環として商標登録した。

 商品は同町薄衣の道の駅かわさきや東京・銀座にある県のアンテナショップ「銀河プラザ」で取り扱っているほか、公式オンラインショップで販売。巾着袋入りのギフトセットなども好評だ。

 同組合は環境保全型農業の取り組みで、2017年度農業農村整備優良地区コンクール中山間地域等振興部門で最高賞の農林水産大臣表彰を受けている。

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