奥州・金ケ崎

奥州で局地的豪雨 道路冠水や床下浸水

奥州市前沢地内では水路が越水。作業員2人がゴムボートで救助された=30日午後7時24分

 県内は30日、大気の状態が不安定となり局地的な豪雨に見舞われた。奥州市内では道路の冠水や床下浸水、土砂流出などの被害が発生。地区センターなどに自主避難する人たちもあった。

 大雨洪水警報や土砂災害警戒情報が発令され、市は小沢昌記市長を本部長とする災害対策本部を午後5時40分に設置し、住民の安全確保対策に対応した。

 市災害対策本部によると、同市水沢姉体町で堰(せき)が越水したほか、同市前沢古城で床下浸水、同市水沢黒石町で土砂流出などの被害があった。午後8時現在、人的被害はなく、床下浸水3件、床上浸水1件、土砂災害など10件で、通行止めは水沢地域で3カ所、江刺地域で4カ所、前沢地域では1カ所。

 前沢総合支所に4人、真城地区センターに1人、黒石地区センターに2人のほか、同市江刺藤里の営農センターには15人がそれぞれ自主避難した。市災害対策本部は、自主避難者への水や食料の物資の供給などの対応に当たった。

 同市前沢字高畑地内では水路が越水し、建設会社事務所に浸水。現場にいた作業員男性2人が消防のゴムボートで救助され、けがはなかった。

 市災害対策本部は午後8時45分に廃止した。

JR東北線 ダイヤ乱れる

 JR盛岡支社は、30日午後4時32分ごろから東北線平泉―陸中折居間での大雨のため一ノ関―北上間の上下線で運転を見合わせた。この影響により一ノ関―盛岡間で上下5本が運休、同6本が区間運休したほか、同2本に大幅な遅れが出た。

 同支社によると、約4850人の足が乱れた。

222戸落雷で停電

 30日午後4時4分ごろ、奥州市胆沢小山上恩俗、明山、焼山、赤堰などで最大222戸が停電し、同6時14分までに復旧した。

 東北電力水沢営業所によると、落雷により碍子(がいし)が破損して漏電したのが原因。

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