花巻

本物使い生徒会役員選 花巻東高 市選管の投票箱、記載台 有権者意識高める

生徒会役員選で各種選挙に用いる投票箱に票を投じる花巻東高の生徒

 花巻市松園町の花巻東高校(小田島順造校長、生徒640人)は12日、各種選挙で用いられる記載台、投票箱を活用して生徒会役員選挙を実施した。選挙権年齢の引き下げで18歳となった3年生は各選挙で投票が可能。生徒は投票を通して選挙への関心と有権者意識を高めた。

 生徒に対する主権者教育の一環で、市選管から記載台、投票箱を借用するのは2017年度に続き2回目。

 同校体育館に投票箱3箱と記載台6台を設置。立候補者の演説後、受け付けを済ませた生徒は、生徒会長、副会長など12人の候補者名が記された投票券に記載台で信任、不信任の印を書き込み投票箱に票を投じた。

 18歳になって投票権を持つ小原佑介さん(3年)は「周囲から記入内容が見られるのではと不安だったが、実際には見えず安心して投票できることが分かった」と理解を深めた様子。投票権が行使できる市議選が29日に投開票されるが、「誰に投票するかは決まっていないが必ず投票する。選挙公報や訴えを参考に投票する候補者を決めたい」と初の投票に気を引き締めた。

 菅原司教頭は「本物に触れることは大切。生徒たちへの投票の動機付けになると思う」と話し、投票箱に票を投じる生徒を見守っていた。

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