奥州・金ケ崎

有機水田で生物調査 いわて生協産直米交流会【奥州】

圃場周りの沢などで生き物調査を行う産直米交流会の参加親子

 いわて生活協同組合の産直米交流会が14日、奥州市江刺稲瀬のピース(家子秀都代表)のオーガニック圃場(ほじょう)で開かれ、組合員の家族が有機栽培の水田で生き物を調査した。子供たちはザリガニや昆虫を捕まえて夏を満喫した。

 同社は、2005年から同生協に「産直米」を供給。消費者との交流の場として夏に生き物調査、秋に稲刈りの交流会を開いている。同生協では「顔とくらしの見える」を合言葉にした産直を行っており、県内3JAとピースなどの担い手生産者と提携して組合員に販売している。

 同日は通算23回目の交流会となり、同市内や北上、花巻、盛岡の各市から家族連れ33人が訪れた。調査が行われた圃場は1万5000平方メートルの広さで、ひとめぼれを有機栽培している。家子代表は開会に当たって「生き物の多さを体感し、遊びながら学んでもらいたい」とあいさつ。

 参加した親子は網を手に水田や水路に入ったり、飛び回る虫を追い掛けたりして水田周辺の生物を採集。県農業研究センター職員が鑑定した結果、アメリカザリガニ、オニヤンマなどのヤゴ、ドジョウ、カワニナなどが捕獲された。

 捕まえた子供たちは、調査マップに誇らしげにシールを貼って生息地を記した。

 北上市から参加した伊藤龍哉君(黒沢尻西小学校3年)と郁哉君(同2年)の兄弟は、母香織さん(37)と共に2年連続の参加。ザリガニに夢中で泥だらけになって捕獲した。龍哉君は「アメリカザリガニを小さいのから大きいのまで捕まえられて楽しかった」、郁哉君は「1回ザリガニを逃がしてしまったけど、もう一度頑張って捕まえることができた。満足」と話していた。

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