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これが「クライオモジュール」 県科学ILC推進室 実寸大布製ポスター作成【岩手】

県科学ILC推進室が作成したILCの中核装置「クライオモジュール」の実寸大布製ポスター

 県科学ILC推進室は、次世代の大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の中核装置「クライオモジュール」の実寸大布製ポスターを作成した。16日に盛岡市内で開かれた「いわてまるごと科学館」でお披露目。今後ILCへの理解促進に活用していく。

各種会合やPRに活用

 クライオモジュールとは冷却設備のこと。長大な加速器トンネル内に1000台のクライオモジュールが連なる魔法瓶のような構造で、中に取り付けられた電子と陽電子が超高速で駆け抜ける「超伝導加速空洞」を液体ヘリウムでマイナス271度まで冷やす。

 ポスターは縦2・4メートル、横13・5メートル。クライオモジュール1台を実寸大の大きさでイラスト化し、モジュールの各種部品や、冷却しマイクロ波を供給して稼動する超伝導加速空洞などを間近に観察できる。

 今後、同市の県先端科学技術研究センター内にある岩手ILC連携室オープンラボに展示。9月には横浜市で開催される真空技術の業界展示会での掲示を予定。布製のため巻いて持ち運ぶことができ、各種会合やイベントでの展示と機動性を発揮しそうだ。

 県科学ILC推進室の植野歩未ILC推進課長は「実寸大のクライオモジュールを間近に見ることでILCを体感してほしい。ポスターが興味や関心を高め、ILCのある将来を考えるきっかけになれば」と話す。

momottoメモ

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