水上に立つ新感覚　入畑ダムでＳＵＰ体験　生徒が“非日常”満喫【北上】

　Ｗａｔｅｒ＆Ｓｎｏｗ　ＳＰＩＣＥ（佐藤克行代表）の団体体験会は21日、北上市和賀町の入畑ダム上流広場で行われた。奥州市立江刺第一中学校３年１組の生徒がスタンドアップパドルボード（ＳＵＰ）を楽しみ、最大10人乗りのモンスターサップボード乗りにも挑戦した。

　ＳＵＰはボードに立ってバランスを取りながら水を漕ぐウオータースポーツとして最近、人気が高まっている。２０１７年まで試験営業し、18年５月からＳＰＩＣＥとして本格的に始動。モンスターサップボードを県内で初導入し、団体客の受け入れを始めた。

　今回は江刺一中３年１組父母会が「夏の思い出づくりに」（担当の小原千春さん）と企画し生徒17人と父母、家族が参加。佐藤代表からパドルの操作法や安全対策を教わり、一人乗りボードやモンスターボードに乗った。

　生徒たちは、初めはバランスを取るのにひと苦労のよう。湖水に落ちる生徒も多く見られ、中には自ら飛び込む生徒も。水しぶきを上げ、気持ち良さそうに歓声を上げていた。

　高橋瑞希さんは「モンスターボードはみんなで安定させるのが難しかったが、スリルがあって楽しかった。みんなでいい思い出になった」と満足そう。佐藤美澪さん、平藤愛理さん、加藤怜亜さんも「最初立つのは怖かったが、気持ち良かった。また来てやりたい」と笑みを広げた。

　ＳＰＩＣＥは初心者向けの入畑ダムのほか経験者向けに錦秋湖（西和賀町）、奥州湖（奥州市）、早池峰湖（花巻市、紅葉期）、北上川でも体験場所を設け、佐藤代表ら日本ＳＵＰ協会公認インストラクターが指導する。

　佐藤代表は「水上に立つという非日常で、フィットネスとアドベンチャーの融合。慣れてくると周りの景色も楽しめる」と魅力を語る。28日は入畑ダム、29日は奥州市胆沢の馬留池で体験会を催す。通常時も11月まで雷雨、増水時を除き受け付ける。事前予約は佐藤代表＝０８０（６００２）５４３１＝まで。