県内外

花巻東、春夏甲子園 盛岡大附に逆転勝ち 夏の高校野球岩手大会

【花巻東―盛岡大附】試合に勝利し、マウンドに集まって喜びを爆発させる花巻東ナイン=県営球場

 第100回全国高校野球選手権記念岩手大会(県高野連など主催)は22日、盛岡市の県営球場で決勝が行われ、今春選抜大会8強で第1シードの花巻東が、3連覇を目指した盛岡大附を4-3の逆転で下し、夏は3年ぶり9度目、春夏連続の甲子園出場を決めた。【8、社会面に関連】

 試合は気温30度を超える猛暑の中、午後1時1分にプレーボール。花巻東は二回に2点の先制を許したが、四回に8番佐藤千暁(3年)の右前適時打で1点差に追い上げると、六回には代打の菅原颯太主将(3年)の左翼フェンス直撃の適時打で同点とした。七回に勝ち越されたものの、九回に1死二、三塁から暴投で追い付くと、2死後に3番田中大樹(3年)の内野ゴロが敵失を誘い逆転。その裏の盛岡大附の反撃を封じ、花巻東が参加66チーム(70校)の頂点に立ち、100回記念大会出場を勝ち取った。

 2016、17年と2年連続で夏の甲子園8強の盛岡大附は、1927~29年の福岡中(当時)以来の3年連続での夏の甲子園出場を狙ったが、あと一歩及ばなかった。

 私立勢は24年連続の岩手大会制覇。花巻東は17年秋、18年春の県大会を制しており、3季連続の県大会優勝となった。春夏連続の甲子園出場は、菊池雄星投手(現西武)を擁し春準優勝、夏4強だった09年以来となる。今春の選抜大会では2勝して8強入りしたものの、準々決勝で優勝した大阪桐蔭(大阪)に大敗しただけに、選手、スタッフとも雪辱を期して臨む。

 佐々木洋監督は「信じられないという気持ち。菅原が打ってくれたのでチームも勢いに乗った。春は悔しい思いがあったので、何とかチャレンジしたい」、菅原主将も「厳しい戦いだったが、応援してくれる人たちへの感謝の気持ちを結果で返すことができた。(甲子園は)戻らなければならない場所と思っていたので、しっかり準備して大きな借りを返してきたい」と決意を述べた。

 全国大会は、8月5日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。100回の記念大会となるため例年より7校多い56校が出場する。組み合わせ抽選は同2日で、花巻東は選抜大会で果たせなかった日本一を目指す。

花巻東 000 101 002|4
盛岡大附020 000 100|3

momottoメモ

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年4月20日付
県内外
2024年4月20日付
県内外
2024年4月20日付
県内外
2024年4月20日付