一関・平泉

思いに賛同2669人 岩手医大浅利さん 勝部市長へ署名提出 ILC実現へ【一関】

ILC実現への思いを込めて集めた2669人分の署名を勝部市長に手渡す浅利さん(左)

 次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の実現を目指し、高校時代から署名活動に取り組んでいた県立一関一高出身で岩手医科大医学部2年の浅利寛喜さん(19)は26日、勝部修一関市長に署名を提出した。家族の協力も得ながら県内の高校生や事業所関係者らに呼び掛けた結果、署名は2669人分に上った。浅利さんは「思ったように集められなかったが、ちょっとでも地元のためになれたら本望だ」とILC実現に願いを込めている。

 浅利さんは、2017年1月に高校の同級生だった金野遼大さん(東北大理学部2年)と共に勝部市長と懇談したことをきっかけに、ILC実現のために自分たちも役立ちたいと、署名活動を展開。同年3月には卒業生や在校生らと共に同市狐禅寺のイオンスーパーセンター一関店で「ILC実現に向けた署名をお願いします」などと買い物客らに呼び掛け、約500人分が集まった。

 大学入学後もILC実現に向けて一人でもできる活動を模索した結果、署名用紙を高校に送付して返信してもらうことで、ILCの周知と機運醸成を目指していくこととした。北上市以南の高校に送付した結果、4校から賛同を得たといい、家族の協力の下で一関市内の事業所などにも呼び掛けたところ、計2669人分が集まった。

 市役所を訪れた浅利さんは勝部市長に署名簿を手渡し、「自分が直接声を掛けに行けたわけではないので、身近な人以外を動かすのは難しいと分かった」と活動を振り返った。勝部市長は「最初にやろうと思い付いたこと自体が素晴らしいことで、思っていても行動に移す人はいない」と称賛しながら「これが最終的に日本政府を動かすかもしれない。しっかり有効に生かす」と実現に向けて活用する方針を示した。

 浅利さんは「自分が予想していたより多くの数は集まらなかったが、2000人の人から署名を頂けたということは自分としても実感が大きかった。ただ、自分のように意欲のある人が参加すれば、もっと多くの署名を集められたかもしれない。せっかく大きなプロジェクトなので、みんなで盛り上がれる態勢をつくってもらいたい」としながら「署名を始めてしまうぐらい熱意のある人がいるということ、ILCを心待ちにしている人がいるということを国の人に分かってもらえる一材料になれば、やった価値はある」と日本政府の決断に期待した。

 集められた署名は何らかの形で国に届けられる予定。

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