花巻

直筆原稿32枚 順次公開 童話セロ弾きのゴーシュ 賢治記念館特別展【花巻】

童話直筆原稿などが注目を集めている宮沢賢治記念館特別展
愛用楽器、映像資料も

 宮沢賢治記念館特別展「童話セロ弾きのゴーシュ」は、花巻市矢沢の同館で開かれている。企画に合わせ同作の直筆原稿が公開されているほか、賢治愛用のチェロや妹トシのバイオリン、映像など関連資料も展示。全国から訪れるファンを楽しませている。展示は10月14日まで。直筆原稿は全32枚が3回に分けて公開予定で、第1回は8月5日まで展示される。

 原作に忠実な絵本やアニメーションも多く、賢治作品の中でも幅広い世代に親しまれている同作。会場には夏休み中の子供連れも多く、直筆原稿や貴重な楽器にじっくりと見入る姿が見られる。

 来館者注目の直筆原稿は、現存する32枚のうち11枚目までを展示。セロ弾きの名前が「テイシウ」から「ゴーバー」「ゴーシュ」と変わることや、書き直しの跡も相当数あることから、長い年月をかけて構想された物語であることをうかがわせる。初めは一枚の紙に書かれていた物を分割し、その間に別場面を挿入する作業を行ったとみられる箇所もあり、関心を集めている。

 チェロとバイオリンは、展示期間中は常時公開。会場の映像コーナーでは、2016年にチェロの検査や修復を行った際の記録映像も観賞できる。同館の宮澤明裕学芸員は「長編で人気のある作品。直筆原稿からは推敲(すいこう)過程や創作経緯がにじみ出ているように感じられ、もう一度作品に触れるきっかけにしてもらいたい」と話し、多くの来館に期待を寄せている。午前8時半~午後5時。一般入館料350円。

 問い合わせは同館=0198(31)2319=まで。

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