一関・平泉

青木氏再選 平泉町長選 12年ぶり無競争

地元婦人会の代表から花束を受け取り笑顔を見せる青木氏(中央)と妻頼子さん(左)=31日午後6時10分、平泉町平泉の事務所

 任期満了に伴う平泉町長選は31日告示され、午後5時で立候補の届け出が締め切られた結果、無所属で現職の青木幸保氏(64)=同町長島字前林=以外に届け出がなく、同氏の無投票での再選が決まった。当選証書の付与式は5日午前10時から町役場で行われる。町長選が無競争となったのは、2006年8月に現職の死去に伴い行われて以来12年ぶり。

 立候補届け出の受け付けは午前8時30分から町役場で行われ、受付開始と同時に青木氏の代理人が届け出を行った。

 青木氏は9時すぎ、選挙事務所に近いJR平泉駅前広場に集まった支持者ら約150人を前に第一声。総括責任者の鈴木穂嘉実後援会長や応援に駆け付けた近隣首長のあいさつに続きマイクを握った青木氏は「ここに住んでよかった、育ってよかったと思う町をつくるのが目的。皆さまと一体になりながら、さらに良い平泉にしていく」と訴えた。選車で町内をくまなく巡り、車から降りては積極的に町民と握手を交わし支持を求めた。

 午後5時に無投票当選が決まると、同町平泉字泉屋の選挙事務所には支持者が次々と詰め掛けた。拍手の中、6時すぎに事務所に戻った青木氏は「あすの平泉を創造する大きな力は、確かに動いている。議会の皆さまのご協力と、町民皆さまのお力添えとご理解がなければ町長1人では何もできないので、今後とも多大なるお力添えを頂きたい」と、今後4年間の町政運営へ協力を求めた。

momottoメモ

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◆詳報:当選者の略歴と公約、記者による解説「“チーム平泉”かじ取り役に」

◆人ひとPERSON 平泉町長選で無投票再選を決めた 青木幸保さん

町長選に見る平泉の課題

 平泉町の今後を見据えると人口減少や少子高齢化、相次ぐ大型事業実施に伴う財政面への懸念や観光振興など、喫緊に対応すべき課題が山積み。新しい町長がかじ取りを担う今後の町政の方向性を探る。(2回続き)

(上)相次ぐ大型事業 財政面への影響懸念
(下)滞在型観光推進 受け入れ態勢整備急務

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