北上・西和賀

ダムの役割に理解 児童が水源地見学【西和賀】

コンジットゲート室でゲートの開閉を見学する児童

 湯田ダム水源地見学会(実行委主催)は7月31日、西和賀町の同ダムなどで開かれ、地元の児童が模型による放流実演や施設内の見学などを通してダムの役割に理解を深めた。

 国土交通省などが定める「森と湖に親しむ旬間」(7月21~31日)に合わせたイベント。地元湯田、沢内両小学校とダム下流域の鳩岡崎地区(北上市)の児童合わせて34人が参加した。

 ダムから下流域までを再現した模型による放流実演では、上流で大雨が降った場合にダムを通じて流れた場合には下流域が洪水にならないことを学び、ダムが水量を調節していることを理解した。

 一方、「想定以上の豪雨の場合に水量を調整せずそのまま放流しなければならないことがある」とダム職員から説明を受け、そのときには直ちに避難しなければならないことも学んだ。

 ダム堤体内見学では、コンジットゲート室で放流ゲートの開閉やゲートから放流されている様子を確認した。

 同日は仙人・和賀川発電所も見学したほか、近くの和賀川で水生生物調査も行った。参加した児童からは「雨の時にはダムが少しずつ水を出していることが分かった」「施設の中を見ることができて良かった」と語っていた。

 同見学会は、北上川ダム統合管理事務所湯田ダム管理支所をはじめ、県企業局県南施設管理所、東北自然エネルギー北上事業所、西和賀町などで構成する実行委員会が毎年開催している。

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