一関・平泉

再利用コップ導入 地ビールフェス実行委 ごみ減量化目指し【一関】

地ビールフェスで新たに導入するガラス製のリユースコップ

 一関市大手町の一関文化センター前広場で24~26日の3日間開催される第21回全国地ビールフェスティバルin一関で、主催する実行委員会ではごみ減量化を目指した取り組みとして、新たにオリジナルのガラス製リユースコップを導入する。プラスチック製のコップは1回の使用に限られるが、リユースコップは何度でも使用できるのが特徴。既に100個以上販売されており、当日用も用意される予定で、イベントでのごみ減量化を図る。

 市では、一関広域行政組合が市内の清掃センターでの事業系廃棄物の受け入れ基準を変更したことに伴い、事業系廃棄物として処理されるイベントでのごみの分別徹底を図っている。7月末の千厩夏まつりを皮切りに、市内各所で行われる夏祭りイベントなどの主催者に要請して取り組みを本格化させており、今月3~5日に開かれた一関夏まつりでも従来の▽燃やすごみ▽瓶▽缶▽ペットボトル-の4種類に新たにプラスチック系を加えた5種類のごみ箱を設置した経緯がある。この一環で、全国各地から地ビールファンが訪れる同フェスでもごみの減量化を目指すこととした。

 同フェスは、地ビールの普及と一関地方のPRを図る目的で毎年夏に開催され、2017年に20回の節目を迎えた。毎回県外からのツアー客も多く、全国的なイベントとして定着しており、今回は目標を来場者3万3000人、販売量1万3000リットルに設定して準備を進め、新たな試みとしてリユースコップの導入を決めた。ガラス製のコップを活用して多くの種類の地ビールを楽しんでもらう狙いもある。

 リユースコップは265ミリリットルサイズで、側面には「ICHINOSEKI BEER FESTIVAL」などと書かれている。インターネット用のチケットと共に販売されており、これまでに130個を売り上げたという。当日用としても120個用意する(1個1000円)。過去のフェスでの記念グラスも販売する予定。会場にはコップを洗うためのスペースも用意されるといい、実行委ではリユースコップの活用をPRしている。

 今年の同フェスは、初日は前夜祭として午後4~8時に開催し、開会式が行われる2日目は午前11時~午後8時、最終日は午後4時までとなる。前売りチケットは200円券の12枚つづり2000円。チケット2枚で地ビール1杯と引き換えられるほか、チケットを利用してつまみの購入も可能となる。一関市役所の本庁、各支所や市観光協会などのほか、インターネットサイトのイープラス、セブンチケットでも取り扱っている。実行委によると、前回よりも前売りチケットの売れ行きは好調としている。

 問い合わせは同協会=0191(23)0066=か市商業観光課=0191(21)8413=へ。

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