奥州・金ケ崎

演舞交え賢治作品紹介 埼玉大有機農業研究会 人首小児童と交流【奥州】

詩の語りや踊りなどで交流を深めた埼玉大有機農業研究会と人首小児童

 埼玉大有機農業研究会(尾形友聡会長)の学生らと奥州市立人首小学校(小野寺浩之校長、児童25人)の交流会が22日、奥州市江刺の同校で行われ、学生らが「原体剣舞」の演舞を交えるなどして宮沢賢治作品を語り聞かせた。児童は学生の語りに聞き入り、身近な場所が舞台となっている賢治作品の新たな魅力を感じ取っていた。

 同研究会は2010年に大学登録サークルとして発足。自然を愛し、農に親しみ、地域の伝統文化を大切にしながら有機農業を通じて農的暮らしの魅力を知り、地域の自然と社会の持続性を考えている。14年から同市江刺での活動を開始し、15年からは木細工集落との交流を本格化した。

 例年江刺地域では4日間程度の日程で活動をしていたが、18年度はインターンシップとして学生3人が16日から滞在している。19日からは学生8人が加わった。これまでも木細工地区との交流行事をしていたが、今年度は小学校での交流行事(21日木細工小、22日人首小)を新たに設けた。

 人首小での交流会では、学生が賢治の「あすこの田はねえ」「種山が原」などの詩の語り、紙芝居、「お米ありがとう音頭」の踊りを披露。種山が原では歌や原体剣舞を織り込んで詩の世界を表現した。また「あすこの田はねえ」では「米里言葉」版も披露され、通常とは違った雰囲気を醸し出した。

 児童は、語りなどを楽しんだり、一緒に踊ったり、こまやビー玉で遊んだりして学生と親睦を深めた。6年の菊池杏香さん(11)は「分かりやすく教えてもらった。詩の語りを聞いたら、もっと宮沢賢治のことを調べたいと思った。方言での朗読にも興味がある」と話していた。

 同研究会の尾形会長は「学校との関わりは今回が初めてだったが、宮沢賢治の作品の舞台となっていることを誇りやアイデンティティーとして持ってもらいたい。子供たちにも取り組みやすいコンパクトな作品として紹介した。温かく受け入れてくれてうれしかった」と初の交流行事に手応えを感じていた。

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