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最新機器 一堂に いわてスマート農業祭開幕 滝沢 95の企業・団体出展

スマート農業技術を活用したドローンやトラクターなど最新の農業機器が展示されている「いわてスマート農業祭NEO」

 ICT(情報通信技術)やロボット技術を活用した最新の農業機器を一堂に集めた「いわてスマート農業祭NEO(県主催)」は24日、滝沢市の岩手産業文化センター(アピオ)で始まった。出展者数は昨年の66を大幅に上回る95の企業・団体で、スマート農業技術関係のイベントでは国内最大規模。農薬散布用などの各種ドローン(小型無人飛行機)や自動運転のコンバイン、データ連携のトラクターなどが展示され、農業者らの関心を集めている。

 県がスマート農業技術の普及を目的に昨年度初めて開催した。今回は林業分野へも出展範囲を広げ、農機メーカーやIT関連企業、大学などが各ブースを出展。

 会場では、農薬散布用などの各種ドローンをはじめ、自動運転のコンバインや田植え機、GPS(全地球測位システム)ガイダンス付大型トラクターなどが展示されている。

 農薬散布のドローンでは、専用のスマートフォンを使って、離陸や農薬散布、着陸の全ての操作が完全自動で、手動による散布よりも作業効率は最大で80倍も短縮される。また、特殊なカメラを装着した固定翼のドローンは、広域圃場(ほじょう)を撮影し、生育状況をデータ化することで農作物の管理が可能となる。1回の飛行時間は約1時間で、220ヘクタールの撮影が可能としている。

 このほか、クラウド型営農システムに対応し自動運転が可能なコンバインでは、さらに食味と収量のセンサーを搭載しており、収穫と同時にコメや麦の食味と収量がデータで確認できる。

 県農業普及技術課の菊池政洋総括課長は「農業者やメーカーの情報交換の場として開催している。農業者には作業効率の改善や収穫量の増加が期待できる最新技術を提供する場にもなっている。自らの経営に合ったスマート農業技術を学び、導入につなげてもらいたい」と普及に期待する。

 最終日の25日は午前9時~午後3時。

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