北上・西和賀

結成30年 節目の演奏 さわうち太鼓「百年座」 さらなる飛躍へ弾み

力のこもった演奏を披露したさわうち太鼓「百年座」

 西和賀町沢内の創作太鼓団体「さわうち太鼓『百年座』」の創立30周年記念公演(実行委主催)は25日、同町沢内字大野の志賀来ドームで開かれた。同団体の結成30年目の節目を祝い、友好団体ら8組が出演。ステージの最後に同団体が登場して熱気あふれる演奏を繰り広げ、さらなる飛躍に向けて新たな一歩を踏み出した。

 同日は3部構成で行われ、地元の沢内中第1学年による演奏でスタートし、「ワークステーション湯田・沢内」(西和賀町)や川西天間太鼓保存会(奥州市)ら町内外8組が出演。県立雫石高校郷土芸能委員会OB会「遊由会」の「上駒木野さんさ踊り」では、太鼓や笛の音に合わせて出演者が華やかな踊りを見せ、特別出演の和太鼓「燁(HANABI)」(千葉県)のメンバーは、そろいの白装束で登場し、3曲を奏でた。

 ステージの最後に登場したさわうち太鼓「百年座」のメンバーは、「いのちの鼓動」と新曲「春風-syunpu」を演奏。アンコールでも「春風」を披露し、力のこもったステージに来場者から多くの拍手が送られた。

 伊藤真央さん(県立西和賀高校3年)は「一つ一つの音に迫力があって素晴らしい演奏だった。地域の伝統芸能を継承、発信していてすごい」と見入っていた。

 さわうち太鼓「百年座」(深澤裕座長)は、旧沢内村の村制施行100周年を記念し、有志が集まって1989年に結成。太鼓の響きが百年の長きにわたって伝承されることなどさまざまな「百」への思いを込めて命名された。

 町芸術文化協会に加盟しており、町の唯一の太鼓団体として芸術文化祭をはじめ各種イベントや福祉施設で演奏。東日本大震災で被災した陸前高田市で公演を行うなどボランティア活動にも積極的に取り組んでおり、現在メンバー20人で活動している。

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