一関・平泉

たたら製鉄 炎熱に汗 大原小児童が体験【一関】

昔ながらのたたら製鉄を体験する大原小の6年生

 一関市大東町のボランティア団体ホッパの会(勝部昌平会長)が主催するたたら製鉄体験は4日、同町大原内野地区の砂鉄川たたら製鉄学習館で行われた。児童の製鉄体験は旧内野小学校から大原小に受け継がれ、今回で20回目。同小の6年生児童は川から採取した砂鉄を高温の炉にくべ、地元の製鉄の歴史に思いをはせていた。

 児童とホッパの会会員、一般の協力者ら約80人が参加。会員が早朝から2基のたたら炉を用意し、1300~1400度に加熱。児童が手作業で細かく砕いた木炭と砂鉄を交互に投入し、製鉄作業に取り組んだ。

 高温となった炉からは大きく炎が上がるため、児童は防護ヘルメットと軍手で肌を守りながら作業。菅原亜斗夢君は「炉に砂鉄を入れるのはとても熱い。たたら製鉄は大変な作業だと実感した」と語っていた。

 完成した鉄は、児童の卒業制作に利用される。昨年度から卒業記念品の制作に携わっている及源鋳造(奥州市)の及川久仁子代表取締役社長は「ただ記念品を作るというだけではなく、たたら製鉄という文化にも関われることなので、今年度も協力したい」と話していた。

 ホッパの会では、活動20年を祝して記念誌の発刊を予定。勝部会長は「この活動が、さらに10年20年と続く仕組みをつくっていきたい」と意欲を見せていた。

momottoメモ

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