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盛岡で「秋の北海道展」 地震にめげず笑顔で接客【岩手】

地震の影響にもめげず、買い物客に北海道の味覚をPRする出店関係者

 盛岡市緑が丘のアネックスカワトクで、札幌市や函館市などから16社が参加して「秋の北海道展」が開かれている。6日未明に発生した北海道胆振東部地震の影響で物流が停止するなど厳しい状況に置かれているが、出店各社の関係者は笑顔で買い物客と交流し、北海道の魅力を発信している。

◇   ◇

 同展は、アネックスカワトクの秋の物産展。今回は5~11日の日程で開催しているが、6日の地震による停電などが影響し、多くの店で商品や材料の供給がストップ。関係者は本社との調整や家族の安否確認のための電話対応に追われるなど、一時混乱したものの、物産展を続けている。

 7日も威勢よく呼び込みをする合間に、本社や家族からの電話に応じる関係者の姿が見られた。ギョーザなどを取り扱う帯広市の佐藤信人さん(50)は「運送が止まっているのが一番の痛手。全国各地を巡回しなければならないので、供給がないと営業も難しくなる」と心境を語った。

 海鮮弁当を販売する函館市の大田典至さん(33)は「家族と電話がつながった時はほっとした。被災地のことを気に掛けてくれるお客さまもいて、温かさを感じている。今はやれることをやるだけだ」と話した。

 同物産展の開催時間は午前10時~午後7時(最終日は5時)。アネックスカワトクの担当者は「復興応援で訪れる人もいてありがたい。一方で物流停止の関係で早めに完売する場合もあるのでご了承願いたい」としている。

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