花巻

豪華絢爛に風流山車 花巻まつり開幕

開幕した伝統の花巻まつり。豪華絢爛な12台の風流山車が練り歩いた

 420年余りの伝統を誇る花巻まつり(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は7日、開幕した。初日は花巻市上町の商店街を中心に設けられた「おまつり広場」でみやびやかな風流山車が運行されたほか、神楽権現舞や鹿踊(ししおどり)などの競演が行われ、見物客を魅了した。9日までの3日間、気品ある花巻ばやしと合わせて城下町・花巻を華やかに彩る。

 今年のまつりには風流山車12台と神輿(みこし)121基が参加。京都・祇園調の音色に合わせて舞う花巻ばやし踊りは11団体約700人、鹿踊は市内外の21団体から185人が出演する。

 このうち風流山車は、町内会を中心に各地区で武者物やおとぎ話などを題材に製作。夜はアセチレンガスの明かりがともされ、それぞれ工夫を凝らした豪華絢爛(けんらん)な飾りが壮麗さを増す。

 初日は夕刻に23団体、278人の出演による神楽権現舞の演舞、42基による神輿パレードが続き、夜には山車が連なって行進した。同広場には多くの見物客が訪れ、それぞれの群舞を拍手で迎えていた。

 8日は鹿踊パレードや花巻神輿の一斉連合パレード、夜の山車連合パレードなどを予定。最終日の9日は昼夜にわたり山車が練り歩き、花巻ばやし踊りと神輿のパレードも行われる。

 花巻まつりは花巻開町の祖・北松斎公の時代(文禄年間)の観音祭りを起源に始まったとされ、今年で426年目。今年5月には市無形民俗文化財に指定された。

 併催行事として期間中の3日間、同市吹張町のエセナ跡地で屋台村、同市城内の市民体育館で特産品フェア、同市大通りのなはんプラザで郷土芸能祭が行われる。

momottoメモ

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