花巻

北日本還暦野球でV こぶしクラブ 全日本選手権へ弾み【花巻】

北日本還暦軟式野球大会で優勝した花巻こぶしクラブ

 花巻市の野球チーム「花巻こぶしクラブ」が、1~3日に福島県で開かれた第23回北日本還暦軟式野球大会で4年ぶり2度目の優勝を飾った。今月下旬から開催される全日本選手権大会に向けて弾みのつく結果で、チームは攻撃的野球にさらに磨きを掛けようと熱を入れて練習している。

 こぶしクラブは1回戦で南相馬球友会(福島)を5―3、2回戦で遊佐ゴールデンドリームズ(山形)を11―1、3回戦でオール石巻(宮城)を14―0で下した。

 準々決勝はいわき泉還暦野球クラブ(福島)を4―3で、準決勝は郡山オールドボーイズ(同)を5―1で撃破。決勝は4連覇を狙う強豪・宮城ドリームズに2―1で逆転勝ちし、北海道、東北地方から出場した42チームの頂点に立った。

 1992年に結成し、現在のメンバーは60~80歳の27人。週2回、午前5~7時に中根子球場で練習している。1番橋本広寿中堅手(68)、今大会打撃賞の3番松田修一左翼手(66)、4番本舘勝則二塁手(64)らを軸に切れ目のない打線が持ち味で、機動力を生かした積極的な仕掛けで優位に立つのがチームカラー。投手陣は最優秀選手賞に輝いた佐々木公三投手(65)らレベルの高い4人をそろえており、3日間で6試合の過密日程も総合力で乗り切った。

 守備や打撃の練習だけでなく、ランニングや入念なストレッチなど日ごろのトレーニングが好成績につながっており、「良い選手が集まり高い意識で練習している。雰囲気を盛り上げ、勝利後の気の緩みを抑えるのが自分の役割」と菊池重雄監督(67)。メンバー同士のライバル意識や競争も強さの理由だという。

 チームは昨秋、還暦野球の最高峰とされる全日本選手権で準優勝しており、今季は2014年以来となる王座奪還に意気軒高だ。菊池監督は「4年前も北日本大会を制し、シーズン無敗で全国制覇した。花巻の皆さんの応援を力に日本一を目指したい」と力を込める。

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