一関・平泉

256人が咲かす命の一本桜 中嶋代表(アトリエ太陽の子)特別授業 大東小【一関】

手にピンク色の塗料を塗って桜の花を描く大東小児童

 造形絵画教室「アトリエ太陽の子」(神戸市)の中嶋洋子代表による「命の一本桜プロジェクトin一関」は10日、一関市大東町の大東小学校(芦宏校長、児童256人)で開かれた。阪神大震災で被災した中嶋代表が児童と一緒に「決して散らない命の一本桜」を描き、命の尊さ、当たり前の日常のありがたさを訴えた。

 中嶋代表は同震災での被災をきっかけに、防災芸術活動や絵画を通じた被災地支援活動を展開。東日本大震災後は、神戸の子供ら1000人で描いた「命の桜」の絵を大船渡市や陸前高田市など被災地8カ所に贈ったほか、被災した小学校延べ60校以上で心のケアのためのワークショップを開いている。

 同日は全校児童を前に阪神大震災で教え子を失った経験などを語り、「スイッチを入れたら電灯がつく、蛇口をひねればお湯が出るという生活を当たり前だと思わないでほしい。震災では多くの尊い命が失われたことを忘れず、今の一瞬一瞬を一生懸命生きてほしい」と呼び掛けた。

 命の一本桜は縦3・2メートル、横8メートルの紙3枚で制作。学年ごとに分かれた児童は、緑色の地面から伸びるように将来への発展を表す幹と枝を描き、その上にピンク色の塗料を付けた手のひらを押し当てて無数の桜の花びらを表現した。熊谷洸君と三浦大空君(ともに6年)は「命の尊さや、震災で亡くなった人たちへの気持ちを込めて、手のひらを押した」と話していた。

 完成した命の桜は、校内で展示を予定している。同校に中嶋代表を紹介した熊谷歯科医院(同町摺沢)の熊谷博伸院長は「学校医の仕事の際、震災をよく知らない児童が増えてきたという話を校長としたことなどがきっかけ。今後も市内でプロジェクトを実施していきたい」としている。

momottoメモ

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