花巻

地元企業の業務理解 市民講座 ズーム花巻教室開講

受講者が地元企業に理解を深めた「ズーム花巻教室」

 花巻市の2018年度市民講座「ズーム花巻教室~企業編」は13日、市内で開講した。環境や防災、経済といった生活に密着したテーマを設け、移動研修を交えて市民が学ぶ講座。初回は国内除雪機生産トップの和同産業=同市実相寺=で開かれ、受講者が、花巻を代表する企業の経営理念や業務内容に理解を深めた。

 受講は18人。「花巻誘致企業と特色ある産業」と題した市企業立地推進室の講義を聴いた後、移動研修に臨んだ。

 同社では照井政志代表取締役社長が「昨冬は雪が多く、創業以来最大の(除雪機)生産量だった。人手不足などで注文に応じ切れないのが社長としてつらいが、見えないような小さな傷もないよう、口酸っぱく話している」などと品質へのこだわり、顧客本位の経営理念を紹介。同社リスク統括本部の渡邉正さんによる案内で工場内見学も行われ、塗装や溶接、部品管理といった優れた技術、海外展開の構想に驚きの声も上がっていた。

 古くから花巻に根差した企業活動を展開している同社だけに、受講者の関心も高く、同市若葉町の山口庄治さん(72)は「(同市)南川原町に(和同産業の)事務所があった頃に毎日見ていた企業なので、懐かしい思いがある。こういう一生懸命な会社が、もっと多くの人に知られてほしい」と話していた。

 次回講座は、10月18日に開講予定。まなび学園を集合場所に、市内2社で移動研修が行われる。

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