一関・平泉

「天下」夢見る少女の成長 吉田さん(花泉)が幕末小説出版【一関】

小説「天下にきらら 幕末少女伝」を出版した吉田さん

 一関市花泉町花泉の吉田真童さん(40)が、小説「天下にきらら 幕末少女伝」を出版した。小説は男勝りの少女を主人公とした新世代幕末活劇。同作を自身の創作活動の原点に位置付け、念願の書籍化に「日の目を見ることができてうれしい」と喜んでいる。

 吉田さんは同市の山目小・中学校、県立一関一高の出身。仙台市内の設計事務所を退職後にシナリオ執筆を始め、2010年に第3回WOWOWシナリオ大賞での優秀賞、創作テレビドラマ大賞を受賞した。現在は脚本と並行し、小説の執筆活動も続けている。

 小説の舞台は幕末の内藤新宿。主人公・きららは「天下に名をとどろかす」ことを夢見る少女で自由奔放な行動から反発を生むが、人々はその不思議な魅力に魅せられ、きらら自身も浪士組を従える存在へと成長していく。

 架空の物語だが浪士組の清河八郎や維新の元勲岩倉具視ら実在の歴史上人物も登場する。脚本にはない情景描写を加えることに苦労したといい、時代背景や歴史の知識がない読者でも読みやすい小説を心掛けた。

 同作はもともと吉田さんが20代の時から温めていた脚本。「原稿用紙700~800枚を1週間で書き上げた」といい、愛着は深い。映像化することはできなかったが、諦め切れずに小説として新たに発表した。

 表紙に描かれているきららの後ろ姿のイラストは、吉田さんが手掛けた。発表にこぎ着け、「売れる、売れないではなく、この作品を誰かに読んでもらえることがうれしい。(同作を書籍化できたのは)理屈ではなく、自分の中に沸き上がる情熱」と思いを語る。

 文庫本サイズのA6判で、全188ページ。価格は税込み648円。

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