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盛岡秋まつり開幕 豪華絢爛 山車練り歩く【岩手】

盛岡八幡宮を出発して通りを練り歩く盛岡秋まつりの山車

 城下町・盛岡に秋の訪れを告げる伝統の盛岡秋まつりは14日、盛岡市内で開幕した。豪華絢爛(けんらん)な山車9台が市街地を練り歩き、にぎやかな祭り囃子(はやし)が秋晴れの空に響いた。16日まで。

 山車は、歴史上の人物や歌舞伎の名場面などを題材に地域ごとに制作。今年は「鏡獅子」や牛若丸(後の源義経)と弁慶が出会う「五条橋」、「南総里見八犬伝」などが登場した。

 初日は9台全ての山車が同市八幡町の盛岡八幡宮に勢ぞろいし、八幡下りに順次出発。1台に約200人が付き、笛や太鼓の音と子供らの「ヤーレ、ヤーレ」の掛け声が響いた。

 市内巡行では、商店や民家の前で独特の節回しによる「南部木遣節」で威勢よく音頭上げを披露。沿道では市民や観光客が写真を撮るなどして楽しんだ。

 夫(86)と見物した同市青山の女性(78)は「山車がきれいで、子供たちもかわいかった。きょうは暑かったが、祭りが終われば秋になる」と話していた。

 15日は午後6時から同市大通で山車大絵巻パレード、16日は午後1時から盛岡八幡宮で流鏑馬(やぶさめ)などが行われる。

 300年余り前の1709(宝永6)年、南部盛岡藩の町づくり完成を祝って始まったとされる盛岡八幡宮の例大祭で、市指定無形民俗文化財。

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