一関・平泉

自宅に血付きズボン 一関の女性殺害・盛岡地検 佐藤容疑者を起訴

 一関市字南十軒街の無職及川ヨシコさん(80)が自宅寝室で殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕された同市字北霻霳、無職佐藤仁一容疑者(74)の自宅から及川さんの血が付いたズボンが見つかっていたことが14日、分かった。佐藤容疑者は否認しているものの、県警捜査本部は犯行を裏付ける重要な証拠とみている。盛岡地検は同日、殺人と住居侵入の罪で佐藤容疑者を盛岡地裁に起訴した。裁判員裁判の対象になる。

 起訴状などによると、佐藤容疑者は8月16日ごろ、及川さんの自宅に正当な理由なく侵入。2階寝室で殺意を持って及川さんの首や左胸、腹部など十数カ所を刃物のようなもので複数回突き刺すなどし、失血死させたとされる。

 事件は8月20日に発覚。及川さんの知人から「連絡が取れない」との通報を受け、駆け付けた一関署員が寝室の布団の上で血を流して死んでいる及川さんを発見した。同25日に本人立ち会いの下で佐藤容疑者宅を家宅捜索し、任意同行を求めた上で逮捕した。

 捜査本部によると、寝室などから見つかった複数の血痕から、佐藤容疑者と一致するDNA型が検出されたことが逮捕の決め手になった。佐藤容疑者は左手に切り傷があり、室内の血痕は佐藤容疑者の傷口から流れ落ちた可能性が高いという。負傷した時期は不明だが、8月16日以降に佐藤容疑者が市内でばんそうこうを購入していたことが分かった。

 家宅捜索で押収した佐藤容疑者のズボンからは血痕が検出され、及川さんのDNA型と一致した。また、佐藤容疑者のスマートフォンでは及川さんとの通話履歴が確認されず、連絡先も登録されていなかった。及川さんの携帯電話にも佐藤容疑者の番号は登録されていなかった。

 捜査本部によると、佐藤容疑者は2014年8月ごろから及川さん所有のアパートに1人で入居。家賃滞納をめぐるトラブル後に退去していた。

 同地検は殺害の動機や認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると、佐藤容疑者は雑談に応じる時もあるが、勾留延長が決まった今月5日ごろから事件について黙秘しているという。佐藤容疑者が容疑を否認しているため、事件とトラブルとの関係は分かっていない。捜査本部は今後も動機の解明や凶器の特定などの捜査を継続する。

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